高周波が聞こえる?

バージニア医科大学のマーチン・レンハート博士等が人間が聞き取れない高い周波数の超音波に変換した「ソックス」「ロックス」「フォックス」など発音が良く似た六つの言葉を頭骨に伝えたところ、耳の聞こえるヒトは80%の確率で対照する絵を正しく選び出し、全く耳の聞こえない患者も40-60%の確率で答えた.
 内耳の一部を構成する球形嚢というコロイド状体液の詰まった袋が超高周波の振動をキャッチし、脳に伝えるためと推定している.この袋は体の平衡を保ち運動を感覚する機能を司るものと考えられていた.
Lenhardt, M.L., Skellett, R., Wang, P. and Clarke A. M.
Human Ultrasonic Speech Perception. Science, 1991, 253, 82-85.
人の聴覚世界
 空気伝導聴覚の上限はせいぜい24,000cpsであると信じられてきた。中音域の優れた周波数弁別とは対照的に、高周波知覚は周波数識別が劣っていると言われてきた。しかし、人は骨伝導によって与えられた場合には,更に高い音まで聞こえると報告されている。108khzにもおよぶ頭蓋の高周波振動によって頭の中に音の感覚を生じされることができるが,その際にまったく皮膚感覚はない。


実験:その1
目的
この実験の目的は、4,000から90,000cpsの刺激閾を求めることと、弁別閾を求めることである。
被験者
19-26才の若い成人、10名
50-82才の年長者、10名
聴覚障害者、9名

結果

実験:その2

音声信号(300ー3,000cps)を28ー40kcpsに変換したものを耳そばの mastoid region of the skull (耳の後ろの側頭骨の乳様突起)へバイブレーターから与えた。頭蓋に接触してバイブレーターが置かれた場合は、音声ははっきりと知覚された。音声認識を定量化するために、WORD INTELLIGIBILITY BY PICTURE IDENTIFICATION TEST(絵を同定する課題)が与えられた。これは一つの高周波変換された音声にたいして6つの絵の内から一つを同定するというものである。
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